Author: ss-harikyu (page 19 of 36)

耳鳴り

今日3月3日は・・・

そう、みみの日ですよね。

先日、耳鳴りが主訴の方を治療しました。

治療の10日ほど前から左の耳鳴りがひどく、夜寝られないほどとのことでしたが、

1回の鍼灸治療でほとんど軽快しました。

 

東洋医学では、耳は五臓の「腎」と関係が深いとされています。

腎の衰えは平たく言えば老化のようなもので、老化が進むと

腎と関係の深い耳に症状が出る、という理論ができあがります・・・、

 

が、これは五臓の働きの、ほんの一部分を切り取っただけにすぎません。

それに、鍼灸の臨床の場ではこういった理論はほとんど役に立ちません。

「耳鳴りは耳の症状だから腎のツボ」、という杓子定規な考えでは、

目の前の患者さんの苦痛を、とうてい理解することができないのです。

 

理論以上に重視すべきは、患者さんから得られる情報です。

今回の方も、問診に時間をかけて情報を収集、整理して見立て、

耳鳴り以外の副訴やメンタル面からもアプローチして治療しました。

耳周辺には鍼を刺しませんでしたが、結果的に患者さんの症状が軽減し、

喜んでいただけたのがなにより嬉しいです。

 

そうそう、今日はひな祭りでもありましたね。

夕食はちらしずしでした。

かながわ駅伝

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13日(日)に行われた「第65回かながわ駅伝」。

白根中継所で応援しました。

伊勢原市の選手はこの区間トップタイム、4位でタスキリレー!

最終順位も5位という好成績でした。

 

選手の中には、鍼灸やマッサージを受けている方も多いはず。

本番でよいパフォーマンスを出すために、日ごろのケアは欠かせませんね。

総合診療

6日の日曜日の夕方、たまたまテレビをつけたら、NHKで「総合診療医ドクターG」という番組がやっていました。

研修医たちが、実際の症例に基づいた再現ドラマを見ながら、主人公が抱えた病名を

当てるという内容。昨年の再放送のようです。

 

総合診療医という言葉は番組独自の言葉のようで、番組HPによると、

「病気を臓器や部分別にみるのではなく人間をまるごと総合的にみる医者のこと」。

専門分化されすぎた縦割りの医療現場にあって、医療面接(問診)や手による触診に時間をかけ、

各科を横に繋いで診察する総合診療の分野が少しずつですが広がってきているようです。

 

しかし、鍼灸の世界ではむしろこのような考え方が本来的で、鍼灸による治療というのは

まさに総合診療そのものです。

なにせ「頭が痛い、目がしょぼしょぼする、耳鳴りがする、口が苦い、頚が痛い、動悸がする、

吐き気がする、腰が痛い、足が重い、眠れない」

といった症状を一度に抱えてやって来る方もいらっしゃいますし、面接を進めていくうちに

主訴とは違う症状が次々見つかるというケースもあります。

来院される多くの方が医療機関での受診をすでに済ませていますが、

一つの体の中で起こっていることをそれぞれ別個に診ようとすると、逆に見えなくなってしまうものが

あるようような気がします。患者さん自身もそういった見方に慣れてしまっているので、

それぞれの症状を繋げて患者さんに示し、「一つの体」という全体像を取り戻してあげるのも

鍼灸師の役割だと思います。

 

今回のドクターG、鈴木富雄先生が勤務されている名古屋大学医学部附属病院総合診療科のHPに、

「私たちの目指す医療は、疾患だけをみるのではなく、各々の人生をかかえた人の

健康問題に関心を注ぎ、目の前の患者のみではなく、まわりを取り巻く家族、地域にも

目を向けることを忘れません。」

と書いてありました。これはまさに私が目指しているところでもあります。

 

人間というのは、さまざまなシステムの中で存在しています。

細胞、組織、器官といった体内のシステムもありますし、

家族、近所、学校、職場といった社会のシステムもあります。

 これらのシステムの不均衡が大きかったり長期間だったりすると、人間の心身に症状が現れます。

言い方を変えると、症状の背景に、体内のシステムだけでなく、社会のシステムまでもが

影響しているのです。ただ痛い部分をエイエイとやっていても、痛みを抱えた人を

何も理解することにはなりません。

 

言うは易く行うは難しですが、一つの症状から患者さんを取り巻く環境に目を向ける、

また患者さんを取り巻く環境から一つの症状に目を向ける、といった視点を持って治療に

望みたいと日々思っています。

 

伊勢原駅伝

16日の日曜日は、第28回伊勢原市駅伝競走大会に参加してきました。

駅伝はもちろん、こういったレースに出るのは初めてのこと。

 

この日のために、11月から朝のジョギングを始めて体作りをしてきたのですが、

(有酸素運動は7年ぶりくらい)、前のブログにもある通り、年末に肉離れ。

年末年始は焦る気持ちをぐっと抑えて痛みが和らぐのを待ち、

本番10日前からようやく少しずつ、症状が悪化しないよう注意してジョギングを再開しました。

 

レース当日、痛めた右ふくらはぎをはじめ、よく使う筋肉に円皮鍼(置き針のこと)を貼りまくり、

できるだけのケアをして準備OK。

私の区間は3区4.15キロ。目標ペースは右足のことを考え1キロ5分15秒としました。

 

2区の走者がやってきて、いよいよ私が走る番。

たすきはその名の通りたすき掛けにしないと失格になると言われたので、

上手く掛けられるかとか、掛けた後にひもの端をキュッと絞れるかとか、

変なところで緊張してしまいましたが、わけもなくできました。緊張して損した。

 

最初の1キロ、難所の急坂があったにもかかわらず、4分30秒という

予定を大きく上回るペース。

いかんいかんこれは最後まで持たないと、その後は「右足をいたわって、いたわって」

と頭の中で繰り返しながら走りました。

 

残り500メートルくらいからはかなり苦しくなりましたが、なんとか完走はできそうだ

という安心感もあり、もうひと頑張り。

いよいよ中継所が近づくと、4区の走者たちがまだいます。

てっきり繰り上げスタートしているかと思ったので、「おおっ、たすきをつなげるのか?」

と嬉しくなり、たすきを外したその瞬間―

「スタート!」の合図で走者たちが一斉にスタート。な、なんと目の前で繰り上げスタートが・・・。

ほんの数秒の差でした。こんなことならもうちょっとラスト頑張ればよかったと、さすがに悔しかったです。

 

タイムは18分44秒。結局1キロ4分30秒そこそこのペースで最後まで走りきることができました。

何より右足が痛むことなく完走することができて、本当によかったです。

沿道の方々の声援にも励まされました。声援があんなに嬉しいものだとは。

 

駅伝初体験でしたが、走ることがこんなに楽しいとは思いませんでした。

無理のないよう練習して、また来年もぜひ参加したいです。

今度こそはたすきをつなげたいですね。

 

 

RICE

昨年の11月半ば頃から、朝のジョギングを始めた。

1か月ほど調子よく走っていたが、年の暮れ、いつものように走っていると、

突然右足のふくらはぎに激痛が走った。歩くのもままならない。

おそらく筋肉の損傷、軽微な断裂があるかもしれない。いわゆる肉離れというものだ。

 

このようなときは、局所への鍼灸による刺激、マッサージは禁忌で、「RICE」と呼ばれる処置が基本だ。

RICEといってもおコメではない。

・Rest(安静)

・Ice(冷却)

・Compression(圧迫)

・Elevation(拳上)

の頭文字をとったもの。すべて炎症活動を抑制するために行うものだ。

受傷直後には、これらの処置を行うことで患部の炎症を抑えることがまず大事。

肉離れだけでなく、捻挫、打撲などの外傷や、ぎっくり腰(急性腰痛)のときもRICEを行うのがよい。

 

痛みのために、したいこと、しなければならないことができない・・・。生活を制限されるのは辛いものだ。

早く痛みが消えてくれればいいのにとつい焦ってしまう。

このようなときは、痛みに「意味」を与えることだ。

痛みは、大切な自分自身の身体から発せられたメッセージだ。必要があって痛んでいる。

痛みは自分に何を伝えようとしているのか。

そのメッセージを理解しようとすることが大切だ。

 

 

2011年

あけましておめでとうございます。

 

本日から通常どおり受け付け開始いたしました。

 

最近滞りがちなブログも、心新たに頑張って更新したいと思います。

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ごあいさつ

昨日で本年の受け付けはすべて終了し、開業2年目の大晦日を無事に迎えることができました。

 

今年の大きな出来事は、4月に伊勢原に治療院を構えたことでしょうか。

それまではほぼ出張専門でやっていましたが、4月以降は外来希望の患者様にも対応できるようになりました。(とはいっても、1人で往診・外来ともこなしているためご希望の日時に沿えないこともありましたが。)

外観はけっしてお洒落とはいえないアパートの一室に、多くの方々にご来院いただき、たいへん感謝しております。

来年も、患者様の苦痛、不安に向き合い、その軽減のために患者様をサポートさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

最後に私の好きな小説の一節を。

 

「なにがしあわせかわからないです。

ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしい道を進む中でのできごとなら

峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」

 ― 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』より ―

年末年始のお知らせ

年末年始は、

12月31日(金)~1月3日(月)までお休みをいただきます。

 

12月30日(木) ・・・ 通常受付

   31日(金) ・・・ 休

  1月  1日(土) ・・・ 休

    2日(日) ・・・ 休

    3日(月) ・・・ 休

    4日(火) ・・・ 通常受付

 

どうぞよろしくお願いいたします。

看板

治療院を開いて半年が過ぎ・・・、よ~うやく看板らしい看板を作りました。

 

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文字は注文しましたが、

板の購入と貼り付けは自分でやりました。

なかなかの出来栄え?

 

 

 

 

 

ご来院の際の目印にしていただければ幸いです。

また、治療院は線路沿いにあるので、電車からも看板がよく見えます。

この看板を見て、存在をより多くの方々に知っていただければいいなあと思います。

 

治療についてのご相談は、どうぞお気軽にお尋ねください。

 

秦野 戸川公園

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秦野にある戸川公園。

今年5月に全国植樹祭が行われました。

よく整備された、とてもきれいな公園です。

 

 

 

 

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紅葉が色づき始めていました。

 

 

 

 

 

 

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公園の中央を水無川が流れます。

丹沢の自然を手軽に味わえる公園です。

 

 

 

 

 

 

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